金曜日, 7月 08, 2005

Macintosh伝説〜第六章〜

1990年−迫り来るWindows


Windows 3.0 発売開始
ご多分に漏れず、Windows3.0の出来は、大したことがなかった。比較すれば、その機能はSystem6.0と同等か、それ以下であったがそんなことはPCユーザーには解らない。PCのクローンで動くと言うその点が重要だったのである。少なくともDOSのコマンドを打たなくてもアプリが起動出来るということは画期的なことだったのである。 ここで、Appleが性根を入れてMacOSに力を注いでいれば、Windows95で逆襲されるようなことはなかったのだ。 SculleyがNewtonに注ぐ情熱の半分でも、Macを良くするために使ってもらえればこんなことにはならなかったはずである。

Macintosh Classic登場
Apple始まって依頼初めての1000ドルを切るマシーンの登場である。合わせてLC(ローコスト・カラー)も発表され、Appleの将来は順風満帆に見えた。1万ドルを越えるIIfxを出す余裕さえあったのだ。結果論になってしまうが、この時にClassicが全然売れなければ、Appleはもっと冷静に自分たちのポジションを確かめることが出来たのではないだろうか。何故ならClassicは機能的にみてもMacintosh Plus(3年前のマシーン)となんら変わりがなかった。まさに生産終了したPlusの筐体だけを変えたマシーンだったのだ。それでも価格が安かったので嘘のように売れたのである。

PCユーザーには解らない
Windowsユーザーから見ればGUIを使うシステムは子供だまし(コマンドが使えない馬鹿が使うもの)にしか見えなかったのは事実である。そもそもIntelのCPUのメモリ管理の制限でグラフィックスでOSをコントロ−ルするなど考えられなかったのだから仕方がない。せっかく覚えたおまじないが意味を無くしてしまうなど考えてはいけなかったのだ。

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