金曜日, 10月 14, 2005

新iPodは?

 ついに動画機能が装備されたiPodが発表された。仕様とコンテンツに関しては予想通りであったが、このツールには今迄のiPodでは今一つであった教育ツールとしての機能をフルに活かす能力が詰め込まれている。今迄動画対応の携帯プレイヤーはDVDクラスのビデオを再生すると言うことが本筋のように語られてきたが、それは思慮の無さを自ら示すような物である(自社で権利を持っている映画を売りたいと言う貧乏人根性で開発した企業が多過ぎる)。

 それでは、新しいiPodでは何が出来るのか。今迄も語学学習用のコンテンツがいくつか発売されていたし、オーディオブックも最初から用意されていた。これを利用すれば立派な教育ツールとして活用出来たのであるが、今回は動画によってさらに有効な教育ツールとして利用可能になった。どの会社でも、ある程度の規模を持てば社員教育のためのビデオをひとつやふたつは用意しているだろうが、それが活かされているとは言えなかったはずだ。何故なら、どこでも気軽にビデオを見ることなど出来なかったからだ。しかし、これからは社員にiPodを配りビデオデータを配付することによって通信教育が可能になる。150時間の動画が保存出来ると言うことは、学校教育のツールにもなりうる容量を持っている。DVDを配るよりはよっぽど時間とコストを抑えることが可能になるのだ。それが見えているかどうかによって企業の盛衰が決まる時代が来ていると言ったら言い過ぎだろうか。

結論:ビデオの見えるゲーム機や携帯プレイヤーは様々にある(別な事業部で違う仕様のものを出している馬鹿な企業もあるようだ)が、それを活かすことの出来るソフトとシステムまで同時に発表出来る企業は今のところAppleしかない。たった一ヶ月で全く新しいバージョンのiTunesを発表すると言うことは他のメーカーには真似が出来ない。日本の某企業はあれだけ評判の悪いソフトから新しいソフトに切り替えるのに何年も要し、なおかつ全く互換性がなくなってしまった。そんなことしか出来ない企業の商品が売れる訳はないのである。これからは、ソフト開発力のない企業の商品は生き残れない時代なのだ。だからもうあきらめなよ、SONY。

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