水曜日, 10月 05, 2005

第5世代iPod

 今週中に第5世代のiPodが発表されそうな雲行きになってきた。仕様としては誰もが予想するように、ミュージッククリップやビデオポッドキャストが表示可能なものになるようである(未だに一部では劇場版ムービーが見られると考えているようだが、そんなものはいらない)。

 長時間見続けることを前提にした大きなディスプレイ(最低20インチは欲しい)をつけたデザインではなく、今迄よりも若干小型になって容量がアップするのだろう。基本的に音楽などのビデオクリップが再生可能になると考えるのが正しく、ついでにムービーをと言うのは容量を考えても無理だと考えるのが常識ある人間の判断である(ここでいう容量はiPodの問題ではなくダウンロードしなければならないファイルの量のことである)。恐らく今回発表されるiPodの容量(80G)であれば、無圧縮のDVD映像でさえ10数本収まるであろうが、2時間の映画を落とすのに2時間もかかったのでは全く意味が無い。さらにPCからiPodへの転送にも10Mを1秒位と考えて映画1本ならば10分近くかかる。そんな思いまでして外に持ち出してiPodで映画を見たいと言う人には良い病院を紹介したい位である。

 どちらにしても、このところ動きの無かった本家iPodもモデルチェンジされるのは、非常に喜ばしいことである。iPodは音楽の楽しみ方の範囲を広げた(決して新しい楽しみ方などとは思わない)だけではなく動画を含めたコンテンツを気軽に楽しむための新しいツールに成長してきたと考えるのが正しいだろう。

結論:iPodはビデオと言えば映画だと考えるような頭の堅い人が使うセグメントの商品ではない。そういうものが欲しい人はソニーのPSPでも買って悦に入ってもらえばいい。iPodはコンテンツを気軽に楽しむためのツールだ。真剣にビデオや音楽を楽しみたい人は部屋に閉じこもって静かに堪能していればいいのである。外では迷惑なので止めて欲しい。

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