月曜日, 5月 01, 2006

Appleのパテント

 Appleから申請されたパテントが今後のAppleの進む道を示してくれている。一つはバーチャルキーボード。これはUMPC(MicrosoftのOrigami)と似た物であるが、それをシステムレベル全体に広げたものになる。これは以前に取り上げた話題に関するものだが、パテントの内容から新たに分かった事は、このバーチャルキーボードは入力される言葉の頻度を学習してキーに重みづけを行い、うっかり本来押すはずのキーの隣のエリアに触れてしまった時に頻度の高い方を選ぶというパーソナライズされた物になるようである。

 そしてテレビなどのディプレイに画像を表示する技術。つまりiPodなどから画像をケーブルやDock無しで接続させるための技術だ。無線技術を使う事によって、多くのデバイスをiPodなどの出力装置として利用するための技術だ。それだけではなくスクリーンそのものが撮像機器(カメラだ)になっているのでスクリーンをのぞき込むその画像がそのまま相手に送られると言うのである。これは今までのWebカメラで問題となっていたカメラ目線とディスプレイの表示位置の問題を解決する。最後は、iPodなどをリモコンとして利用する技術だ。これが組み合わさるとIntelが考えるUMPC(Microsoftの今のマシーンはIntelからすれば中途半端なデバイスだが、Appleの考えるものになれば、かなり強力なデバイスになることは間違いない。

 タッチスクリーンを備え、タッチスクリーン上にバーチャルキーボードやスイッチが必要な時だけ表示され、表示されている画像や映像をテレビなどのデバイスに送り込むことが出来て、テレビなどを操作出来る。もしこれらがiPodや新しいデバイスの機能になった場合、プレゼンのためだけに重いノートPCを持ち運ぶ必要が無くなる。同じようにダウンロードされたムービーを見るためにPCを大型のスクリーンに繋ぐ必要が無くなる。そしてそのデバイスはMacに繋げれば最新のデータに自動でアップデートされる。これがAppleの考えるメディアセンターだ。そして究極のテレビ電話だ。

結論:Appleは今年中に新しいデバイスを発表するが、それはSONYのフリロケを必要としない物になるだろう。自宅からわざわざ送らなくてもiTunesに登録出来る形でデータを得る方法が確立されれば、個人用のサーバは必要なくなる。それは果たしてSONYが考えているほど先の事だろうか。私にはそうは思えない。

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