水曜日, 5月 03, 2006

Cellが使えるならIntelにはならなかった!!

 Appleの成長には限界があるというコラムが出ていた。確かに限界の無い企業などありえないので題名は間違ってはいないのだが、これはApple以外のどの企業にも当てはまるので別に特別に言わなくてはいけない事でもない。さて、その主張だがCellがCPUの世界を牛耳ろうとしているのに、何故Intelに乗り換えただと言いたいわけである。

 SONYのPS3にはCellとLinuxが使われる(それは正しい)から、Cellを使ったPCにLinuxを載せたPCをSONYやLenoboが出してきたら、Appleには太刀打ち出来ないということが言いたいらしい。肝腎なのはCellが汎用のPCに使うのためのチップではないことを作者は分かっていないらしいことだ。だから、単純に世界一速いチップ=速いPCが作れると考えているのである。

 私も以前AppleがPowerPC陣営だった時に、次はCellチップのMacが出るんじゃないかと書いた事があったが、実際に上手く行かなかったのだと思う。だからCellを諦めたのだ。

 またCellが、もしも使い物になる時にはAppleは間違いなくCellを出してくる。Cocoaとはそれくらいに移植性の高い環境なのだ。作者はPS3にLinuxが載ると言うがこれはゲームのベースOSとして使うのであって決してPC用のLinuxが動く事ではない。作者がその辺りも理解していない事は間違いない。ゲーム機はどこまで行ったってゲーム機なのだ。それよりも売価の半分以下で売らなければ絶対に任天堂に勝ち目のないSONYがAppleを破るなどと言う絵空事の方がよっぽどおかしいのである。

 それ以上に問題なのはCellは化け物のように発熱する。噂では500ワットだと言うのだから話にならない(あの出来損ないのXbox360だって300ワットだ)。JobsはCellを選ばなかった理由としてその発熱量を問題にしていた。

結論:AppleがCellでOSXを開発していないという保証はどこにも無い。同様にその他の会社のチップ用を開発していないとも言えない。今のAppleにはそれ位先を見たStepを踏む余裕があるのだ。Cellの発熱量が10分の1になった時初めてMacに使われるだろう。

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