ビートルズのAppleとJobsのAppleが裁判ざたになったと聞いて、大方の人はこれでiTMSにケチが付くのではないかと悲観的な意見を述べていた。それに対して、「Jobsはそんな甘ちゃんではない。これを切っ掛けにビートルズのダウンロードが開始されるはずだ」と息巻いていたのは何を隠そう私であるが、どうも思惑通りの運びそうな雲行きである。まだ両社から正式な発表はなされていないが、近々大々的に発表される事は間違いないようである。
ようするに、Jobsという人間はそういう器なのである。喧嘩を仕掛けてきた相手がドアを開けて外に出る時には、まるで提携交渉をしに来た相手に変わってしまっているのだ。こうやって、Disneyを手中に収めたわけだが、場合によっては楽曲だけでなくApple Corps.そのものをAppleの子会社化してしまいかねないくらいのネゴが出来るのがJobsなのだ。
結論:こうやって信じられないような展開を巧みに示されてしまうと、訴訟そのものが注意を惹きつけるためのブラフなんじゃないかと思えてしまうように鮮やかな切り返しである。そうでなければ、ビートルズの楽曲提供の発表と同時に誰かがApple Corps.を去るとひっそり発表されるだろう。そいつが負けたと言う事だ。
木曜日, 4月 13, 2006
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