月曜日, 2月 16, 2009

iPhoneはトロイの木馬

 iPhone用のゲームを作って1ヶ月で5,500万も儲けたプログラマが誕生するほど上手くいっているApp Store。一般的なユーザから見れば、iPhone(iPod touch)とMacはAppleの製品だと言う以外に共通点は無いように思えるかも知れないが、長年Macを使ってきた人間からするとiPhoneはトロイの木馬に見えるのだ。iPhoneのOSは、OSXのサブセットである(逆にCore Locationの様にこれからOSXに組み込まれるものもある)。

 iPhoneもMacも開発環境はXcodeで、使われる言語はCocoaと呼ばれるObjective C(LeopardまでのOSXにはCarbonという古いお呪いで作られている部分が多く残っていた)である。同じ言語なのでiPhone用のアプリが作れるようになればMac用のアプリも直ぐに作ることが出来るようになる。つまり、iPhoneのアプリを開発している人達は意識もせずに潜在的なMacの開発者になっているのだ。勿論、現在のOSXにはCarbonという過去の遺産が残っているためCocoaだけでMac用のアプリを全て作れる訳では無い。Carbonまで覚えるのはしんどいという理由でMacに手を出さない開発者も多くいる筈なのだ。それさえなければ...

結論:Snow Leopardは、全てがCocoaで作られている始めてのOSXである。Macの開発環境は全てのMacに標準で添付されている。そして、App StoreはiPhone用だけのアプリケーションで終わる筈は無い。世界中の開発者がMac用のアプリを作り始める日はもうそこまで来ているのだ。iPhoneは、ソフトウェア界のトロイの木馬だったのである。

 

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