金曜日, 12月 12, 2008

99ドルiPhone

 Wal-Martで99ドルの廉価版iPhone 3Gを売るのではないかと言う噂がある。確かにWal-Martのメインターゲットとする顧客にはそれくらいの価格が良いのだろうが、そこまでして売らなければいけない理由がAppleにあるだろうかと言われれば、そんなものは何処にも見当たらないのだ。日本の状況(日本でヒットしないのはキャリアが悪いのだ)とは違いアメリカでは未だにiPhoneは大ヒット商品だ。価格競争しなければいけないライバルもいない。

 廉価版のiPhoneは4Gモデルだと言うのだが、どっかのメーカーのように売上が悪いので容量を減らし機能を落とした製品を追加投入するなどということを現在のAppleが取るとは到底思えない。確かに初代iPhoneは発売開始後に大幅な価格改定(値下げ)を行ったが、それは予想よりも売れなかったからではなく売れたので安い価格で利益が出せると判断されたからだ。もしも、100ドルのiPhoneを売る時が来るとすれば、それは今の下位モデルと同じ容量や機能を確保した上で、提供可能な別モデル(次期モデル)が出てからの話になるだろう。

 もしも本当にWal-Martが、99ドルでiPhoneを販売するとしたならば、それは現行のiPhone 3Gの8Gモデルをクーポンのようなものを付けて実質99ドル負担と言う形になるのではにだろうか。つまり、払うお金は199ドルだが、お客さんは100ドル分の他の商品を購入できると言うスタイルだ。あくまでWal-Martの販促であってAppleの廉売ではない形である。

結論:Appleにはブランド価値を下げてまで廉価版を投入しなければいけない台所事情など今のところ存在しないのだ。

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