金曜日, 2月 04, 2005

真の革新〜それはQuicktime〜

 iPod shuffleMac miniなどの話題に振り回され、Appleをオーディオだけのデバイスで頑張っている企業だと見誤っていないだろうか。実は、一部の人しか気にかけていないのに世の中を革新してしまう根本的な技術をAppleはブラッシュアップし続けている。それは、Quicktimeだ。認識の薄い人から見ればQuicktimeは、Web用のビデオフォーマットのことだと思われている。だから、Windows Media Playerとの比較で語られてしまうが、そんな薄っぺらな技術ではないのだ。その範囲は、携帯電話用のムービーの圧縮からプロ用のHDまでを網羅し、ストリーミングサーバもその中に含まれる。今回発表された"iLife 05"で、HDフォーマットがサポートされたことが大きな話題になったとは聞かないが、この辺りを拾えないIT絡みのメディアは目が節穴と言えるだろう。現在は、アプリケーションレベルでサポートしているだけのように見えるが、今春発売されるMacOSX Tigerにはシステムレベルで扱うためのQuicktime7.0が搭載されるのである。

 予てからの、Jobsの発言をトレースすると、携帯ビデオプレイヤーはやらないと言っているが、Macでビデオを扱わないとは言っていない。iTunesでは既にオーディオストリーミングを家庭内で行えるようにしている。そのためのオーディオポートとUSBポートを備えた無線LAN装置を既に発売している。Mac miniは、メディアセンターとしての機能を装備している。次は、Quicktimeをベースにしたビデオストリーミングだ。それに必要なものは、Quicktimeストリーミングサーバのディフュージョン版とビデオのデジアナ変換チップだけである。そういったツールが出るかも知れないと思ってAppleに注目しておく方がよさそうである。

0 件のコメント: