水曜日, 2月 08, 2006

Jobsは英雄ではない

 Jobsとゲイツのどちらが善玉かという記事に対して案の定多くの批判が寄せられたが、それに対して”おかしいぞ”という記事が掲載された。私自身Jobsに対してはかなり好意的な意見が多いかも知れないが、人間としてみて立派かどうかは全く問題にしていない。大体彼くらい扱いにくい相手はいないはずだ。少なくとも敵にしたら最低最悪のはずである。

 もともと良い奴かどうかの基準で彼を見てはいない。というよりもその視点で見ればJobsの情け容赦ない姿勢は悪玉そのものである。善玉かどうかと言うかの記事の問題点は、寄付をしているか(偽善行為)どうかで二人を比べると言う良く言えば至極クリスチャン的な単細胞な基準で記事を書いた事がおかしいよと言う声が多かったの訳である。確かに中には非常にファナティックなバカ(これも如何にもクリスチャンだ)がいた事は確かだが、Jobsはとんでもなく嫌な奴かもしれないが同時に魅力のある人間でもあるのは間違いない。

 天下のゲイツが一目置く相手はJobs以外には少ないはずだ。というかゲイツに対してまるで小僧のように扱っても(到底対等とは思えない)文句も言わないというのは、少なくともゲイツにとってJobsは魅力のある人間だと言う事だろう。Pixarの人間から見ても十年以上ただ飯を食わせてくれたJobsはそれなりにいい人だったはずだ。あれだけ口うるさいマクネリーなどでさえJobsを悪し様に罵る事がない(まさかMacバカが怖いわけではないだろう)ということは凄い事なのである。

結論:私はファナティックではないのでJobsを神だなどとは思わない。しかしゲイツとJobsを比べればどちらの方が凄いかと聞かれればJobsに決まっていると答えるだろう。ただそれだけの事なのである。

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