火曜日, 2月 21, 2006

PS3なんて要らない

 めでたくPS3の発売が予定よりも大幅に遅れる事になった。これで心あるSONYユーザの望んでいた通りに事は運びそうである。大体製造原価がXbox360よりも高いもの(原価換算で900ドルだが、販売価格は400を切らないと無理だろう)を売っちゃいけないのだ。口が酸っぱくなるほど繰り返しているように、今時ハードで得られない利益をソフトで稼ぐと言うビジネスモデルは成り立たない。ソフトは限りなく安価にしてそれを動かすハードで儲けなければいけないのだ。それが分からないでハード屋(メーカー)を名乗っているのだったら、いっそのことやめた方が良い。何故それが分からないかと言うとちゃんとしたソフトを作った事が無いからだ。SONYはゲームを作っていないから、ゲームに必要なものが何であるかをちっとも分からずにゲーム機を作っている。要するに未だにソフトよりもハードが上だと勘違いしているのだ。

 これはハードを作っているメーカーが陥ってしまうアリ地獄である。今は上手く行っているAppleも10年前までは同じように、ソフトの重要性を軽視していた。デジタルで無かった時代は確かに道具の使い易さを決める要素はハードの設計にかかっていたが、デジタル化された現在ではハードの弱点を全てソフトでカバー出来るようになったのである。逆にヘボいソフトしかこさえる事が出来なければ”SONYになっちゃうよ”ということだ。任天堂の最大の強みはRevolution用のゲームは既に揃っている事だ(過去のゲームをプレイ出来る)。今から新しいゲームを揃えていかなければいけないMicrosoftやSONYには真似の出来ないセールスポイントだ。過去に人気のあったゲームは古臭いかもしれないが面白くないわけではない。確かに飽きるほどやった直後ならばやらないかもしれないが、まさかファミコン用のゲームを未だにやっている人はそう多くは無いはずだ。そうなると派手で重いゲームばかりが当たり前になっている今こそ気軽に楽しめる過去のゲームは新鮮なアイテムとなりえるのである。

 機能の数をボタンの数としか捉えられないSONYには理解出来ないかもしれないが、次のiPodにはボタンは無い(見たんかい?)。任天堂がDSでタッチパネルや音声認識を標準にした事によって今迄に考えられなかったゲーム群が現われたが、Appleが同じようにサードパーティーのためにのiPod用アプリケーションを解放する事があればライバルは任天堂DSになる時が来るかもしれない。

結論:AppleはiPodのビデオ再生はおまけとして付けた。同様にオマケのゲームも付いている。SONYはWalkmanを音楽Playerとしか捉えていない(PSPはメディアプレイヤーにもなるがゲーム機としてコンセプトで既に失敗している)。AppleはもしかしたらiPodをエンターテイメントツールとして捉えているかもしれない。そうなると最大のライバルは任天堂だ。それ位の先見性が無ければ時代を切り開く事など不可能だ。それが出来ないメーカー(SONYなど)は下請けに徹すれば良いのである。

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