金曜日, 3月 18, 2005

Macintosh伝説〜第二章〜

1986年−Macintosh Plus誕生


Macintosh Plus発売
メモリーがSIMになる。SCSIも標準となりハードディスクの増設も楽になる。しかし、この当時20Mのハードディスクを付け、メモリーを4Mにすることが、いかに大変であったかは、買った本人以外には解らないであろう。下取りが可能な、小型車の方が安かったことは間違いない。漢字Talk搭載、これで単漢字変換ながら日本語が使えるようになる。Macintoshの開発環境は、やっとMacintoshになる。

Windows発売
発表から3年の歳月をかけて発売されたWindowsは、とんでもない しろものだった。EXCELの作成を人質*1にMacのGUIのコードを全てライセンスされていたのに出来たものが、すごかったので バージョン2になるまでWindowsには対応アプリさえなかった。

人質*1
当時、対応アプリの少なかったMacintoshは、強力なアプリとなるEXCELは絶対に必要という弱味を持っていた。そこにつけこんで、どうしても良いウィンドウシステムを作り出せなかったマイクロソフトは、EXCELを作ることを条件にMacintoshのルック&フィールにからむ全てのソースコードを提供させたのだ。この時の絡みで、未だにマイクロソフトは、Appleにルック&フィールに対するライセンス料を払っている。
また、逆にAppleはソースを提供する交換条件として、Windows版のEXCELを2年間作らないという約束を取り付けた。そのためWindows3.1が出るまで常にMacintosh版のEXCELの方がバージョンが進んでいたのだ。
もっとも、当時のWindowsには、EXCELを動かすような力はなかった。いかんせん、セグメントが64KのIntelの石*2では出来ない芸当だったのだ。内部32ビットの68000をAppleが選択した一番の理由が正にそれだったのである。

Intelの石*2
所詮は電卓用に開発された4004のアーキテクチュアーを引きずった石。80486が出るまで、メモリーをダイレクトにアドレスすることさえ出来なかった。

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