火曜日, 11月 29, 2005

これからのApple

 ここ暫くSONYをあげつらう話ばかりでAppleの戦略について書いてこなかったので、これからのAppleの方向性について個人的な空想を述べてみたい。JobsはSONYやDisneyさえ対等以下の相手として交渉を行ってきているが、もうひとつ下に見ている大会社がある。ここでDellだと思うような人は先を読む必要は無いのであしからず。ヒントは次のMacEXPOで発表される次のiWorkにスプレッドシートが含まれるかどうかにかかっている。もしEXCELキラーをバンドルしてくればMicrosoftに対して完全な宣戦布告をすることになる。

 いつまでたっても新OSが出せない今だからこそ、AppleはIntelに乗り換えることにした。PowerPCの開発遅れが主原因だと思っていると真実を見間違ってしまうのだ。AppleはOSXの開発当時からIntel版も開発していたと言うのが今年の夏のサプライズであったが、ここで気付いて欲しいことはOSXのベースになったOpenStepはIntel版だったと言うことだ。つまりAppleがPowerPCを使っていなければ最初のリリースでOKだったものなのだ。もちろん、Appleが提供する限りはOpenStepのままではいけなかったこともある。MacOSに見えるようになるためにはブラッシュアップと機能追加の時間が必要だった。

 ついにMicrosoftを叩く時が訪れた。だからこそ同じ土俵(IntelのCPU)に上ることを明言したのだ。そのための方法論として、当初はMacにOSXを自社製品だけ(当たり前だが)でスタートする。さらにPCメーカーからのライセンスには簡単に応じない(飢餓感を煽るのだ)。Windowsに対するPCメーカーの不満が高まった段階で満を持してAppleの仕様に対応した機種にだけ(当然メーカーも選別する。ここでSONYは一番に手を上げなければいけない)ライセンスを行う。そしていずれはMicrosoftのシェアを食う。これが私の空想である。1月に発表されるハードはそれを可能にするキラーマシーン(次期Mac miniはAppleのデジタルハブだ)になることだろう。もうWindows対応のメディアセンターには出番はない。

結論:JobsはAppleにNeXT STEPをライセンスしなかったことによって、Windowsの台頭を許してしまったことをずっと悔やんでいた。あんなトッチャン坊や(Gatesのこと)に負けることは許されないのだ。そして、Appleの失われた13年間(Jobsがいなかった時期)を必ず取り戻すだろう。

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