金曜日, 11月 25, 2005

誰のおかげやねん

 音楽のネット配信で7月から9月にかけての四半期は187%の売り上げ増加だったと日本レコード協会が公式発表した。どこが伸びたのでこうなったかは一切振れられていないがAppleのiTMSが始まったおかげであることは間違いない。さんざっぱらiPodから上前をははねようなどと考えていた連中がAppleの恩恵をまともに受けた形になったのだ。勿論日本における音楽ダウンロードのほとんどの売上は着うたに代表される携帯電話へのダウンロードが大半を占めているが今後PC向けが伸びてくることは明らかである。全41社の販売実績だというが、口が裂けてもAppleさんのおかげですとは言えないだろう(iTMSがどれくらい他社とかけ離れた売上かが知りたいのに)。それにしても、それまでの四半期からAppleが売ったであろう100数十万曲を差し引いてしまえば、ちっともインターネットダウロードが伸びていないことは明らかである。Apple自ら何曲売れたかは最初の4日間で100万曲を突破したと言うもの以外ないため、実数を掴みきれないがもしかしたら既存の業者はマイナスに転じているかもしれない。売上総額は、曲数ほど伸びていない(曲数は倍増だ)のは、Appleに追従して価格を下げたせいである。

 これくらいで済んでいる大きな理由は最大手のSONY-BMGが楽曲を提供していないからだ。何て姑息な手段をと言いたいが、こればかりは(馬鹿なんだから)仕方がない(売れなくなったCDのマイナスをカバーする唯一の手段がmoraではなくiTMSだと早く悟って欲しい)。

結論:PCに対するダウンロード配信の半分以上をAppleが抑えた。これから年末にかけて唯一品不足になるくらい売れるプレイヤーはiPodだけである(SONYの新製品も賞味期限切れのポップを出してワゴンセールをやれば売れるかもしれない)。どうでも良いかもしれないが、SONY-BMGも早くおこぼれに預かる準備をした方が良いだろう。それをしなかったために立ち居か無くなっても私の知ったことじゃないが。

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