月曜日, 12月 26, 2005

そういうことなんだろうか

 天下のSONYが自社のソフト開発力を補うために、AppleでQuickTimeの開発やメンテナンスに関わっていたエンジニアを引き抜いてきた。確かに何度も問題はソフト開発力であると書いてきたので、この決断には賛同させて頂くとして....。

 これが話題になると言うことは、えっ、もしかして今迄何も手を打っていなかったの?今からじゃ間に合わないんじゃないよと素朴な結論(疑問の範疇はとっくに越えている)が出てしまうのである。現にAppleでさえ、今のようなベストな状況になるのに何年を要したか解らない。大学の研究室レベルのように、事業化出来るかどうかを無視した研究を山のようにやっていた企業でさえモノになったものは、QuickTimeくらいだったのである。ユーザーインタフェイスに関してはMacの開発時からガイドラインが決まっていた(いまのインターフェイスはガイドラインを外れているとさえ言われている)。

 SONYの商品は開発者本意(ユーザーをメーカーを限定している)であること間違いないが、これを正すにはエンジニアレベルではなく商品開発そのもののあり方を改めなければいけない。そう考えたら、今回の決断は今更と言うのが正直な所だ。いっそのことWindowsをやめてOSXをライセンスしてもらうか、Macの製造に乗り出したら良いのではないだろうか。Walkmanもしかり...

 これがMicrosoftならば、Appleの買収という所なのだろうが、今のSONYにはAppleを買う力(金銭的余裕)はどこにもない。仕方がないので、2006年にAppleから発売される(発表だけならばSONYにも出来るが)商品の何か一つでも製造出来るようにお百度でも踏んだ方が良いだろう。

結論:2006年。Appleはとんでもない攻勢をかけてくる。問題はその製造能力にかかっている(自社で作っている訳じゃないが)。日本の大メーカーはApple製品の製造で恩を売っておくべきだろう(Jobsには効果がないだろうな)。

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