土曜日, 12月 31, 2005

Macintosh伝説〜第十七章〜

2001年−iPod誕生



Powerbook G4登場
研ぎ澄まされたデザインは、まさにプロ用のノートブックと呼ぶに相応しい出来栄えであった。それまでの黒いポリカーボネイト素材を捨て、航空機のボディに使われているチタンをまとっての登場である。15.2インチのワイドスクリーンは当時のノートブックでは初めての採用で、その後のPCに影響を与えた事は間違いないだろう。斬新なデザインだけでは売れないと言うG4 Cubeの汚名を晴らすために開発されたPowerbook G4は、その大役を無事に果たすことが出来たと言えるだろう。

iPod 誕生!他のMP3プレーヤーはどうした?
まだ持っていないのですか?iPod。お客さん、Windowsの世界でもデファクトスタンダードになってますよ。それまで、売れないと定説化していたハードディスク内蔵型MP3プレーヤーに新たなプレーヤーが加わった時に、PC雑誌は鬼の首でも取ったようにAppleの戦略を批判した。それこそ、またNewtonの二の舞いだとバカにしていたのである。でも、その人達は一番肝腎なことを忘れていた。Newtonを作らせたのは、SculleyであってJobsでは無かったと言うことをである。iPodは、Jobsのビジョンから作り出された商品である。そんじょそこらのまがい物とは格が違うのだ。今は、流石に小さいHDDを載せたマシーンを出すようになってきたが、iPodが出るまでに売り出されたものは、安普請の塊のような物だったと言える。要は、需要がなかったのではなく売れるような商品を売っていなかっただけなのだ。そこのところを、ちゃんと理解し始めたのはHPだけかもしれない。ユーザが賢くなったこの時代、真に使い易い物でなければ世の中には認められないのである。

iBook登場
次は、巻き貝になるのではないかと予想されていたiBookは、ごくごく当たり前のノートブックとして再スタートを切った。評判の悪かった画面モードはXGA対応となり、これで取りあえずは大丈夫でしょうの状態になった。CPUは、G3を使い価格の安さをPowerbookユーザに納得させることができる仕様であった。持ち運べるiMacというポジションは、それなりに納得のいくものであった。

Windowsの世界でもデファクトスタンダード
正直な話、iPodをMac版だけにしていたならば、今の隆盛はなかったでしょう。そして、iTunes以外のソフトに対応していたならば、今の隆盛はなかったでしょう。これは、間違いありません。話が可笑しいって思われますか。ここが大事なことなのですが、ハードとしてWindowsに対応しなくてはいけないが、Windowsのソフトに対応してはいけないのです。何故ならば、iPodの良さとは、iTunesとの連携によって初めて活かされるからです。あまたのリッピングソフトの使いにくさを経験されている方はきっとお分かりのことでしょう。使いにくいソフトと連携させるのならば、他のメーカーのものの方がよっぽど安く済みますからね。

0 件のコメント: