土曜日, 12月 31, 2005

Macintosh伝説〜第二十章〜

2004年−iPod伝説始まる



Windows版iTunes公開
Windows版のiPodが発売されて早1年半。Music Mutchのバンドルと言う中途半端な仕様でお茶を濁していたiPodが正式にWindows版iTunesがバンドルされた。これで、Mac版と同じサービスが約束された。iPodはMacユーザーと、物好きのWindowsユーザーのためのおもちゃとバカにしていた人達もiTMSの急激な拡大に度肝を抜かれた。HP(ヒューレット・パッカード)によるiTunesの標準バンドル化とiPod販売のアナウンスにPC業界は少なからず驚かせられたはずである。結局、年末までにiTMSは2億曲のダウンロード販売を成し遂げダウンロードサイトのデファクト・スタンダードを確立した。

iPod mini発売
初代iPodよりも小さな容量で売れる訳が無いと、口さがない連中は批判した(初代iMacの発売時と全く同じ反応であったように思える)が結果的に爆発的な大ヒットとなった。iPod miniは、玄人受けしようとして開発された商品でなかったことを、批判した人達はわかろうとしなかったのが的外れな批判の原因だったのである。これは、Appleのコンシューマ商品全般に対する批判に言えることなのだが、PCを使い易い道具として使えればいいと言う人にとって基本的な機能以外は邪魔なだけでシンプルなものをよしとするミニマリズムを理解出来ない人が理系に多すぎるのである。Vuitton、Gucci、Hermes、Pradaと名だたるブランドがiPod用のケースをこぞって売り出したことが、iPodが女性に浸透していることの証明になっているのである。

iPod以外の不発
鳴り物入りで発表されたVAIO Pocketは、2週間後に発表されたNetwalkmanの発表で出鼻を挫かれた恰好になってしまった。やはり、SONYは本当にバカである。SONYはそんなことをやってるほど、余裕無いんだけどな。詳しくは、筆者のblogをご参照下さい。続いては、DELL。流石のPCの王者も価格以外でiPodに対抗する術を持たず、未だに売れて売れて困りますと言う声を聞かない。あの、安かろう悪かろうが問題とならないアメリカで売れないと言うことは致命的である。アジア圏で唯一検討している韓国系のメーカーでさえ最早これまでになりそうなのである。DELLのパソコンでOKな価値観の人ぐらいにしかアピールはしなかったのである。

2億曲のダウンロード販売
iTMSスタート依頼5000万曲までに1年2ヶ月を費やしたのに、Windowsにサービスを開始して半年で2億曲を突破した。まさに、Windows様々なのである。Macユーザーはふらふらとあっちへ行ったりしないが、やはり絶対数が少ない。この結果を受けてWindowsユーザーを本当の意味でスイッチさせる戦略をAppleが取ることが決定された。Windowsユーザーが楽に乗り換えられる価格(2年で使い物にならなくなる機種と同程度の値段)のマシーンを出せばかなりの勢いで乗り換えユーザーが出てくるだろう。好きでWindowsを使っているユーザーの実数はシェアの逆数(5%)位なのである。

SONYは本当にバカ
Netwalkmanを出しながら、HiMDの宣伝を盛んにしているのなんてアメリカのメーカーでは絶対に考えられない。これも、全ては事業部制の弊害によるなわばり意識(官僚制)のせいである。実績があるものにおんぶに抱っこでは新しい商品は生まれてこないことを解ろうとしていないのだ。先見性の無い企業体質(Lカセット、betaなどの失敗から学んでいない)は死ななきゃ直らないのである。“MDに比べればまだ市場は小さい”などと主張しているが、そりゃあんたんところの話でしょ。

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