水曜日, 12月 14, 2005

iPodの動画機能はおまけである

 iPodの第5世代の発表の席でJobsは、”iPodの動画機能はおまけ”だと発言した。それを裏付けるようにiPodに保存されたVPは、ミュージックとしてアクセスすると通常の曲と同じように再生する。さてあなたはここでどう考えるだろうか、”iPodのビデオ再生をおまけ以上の機能にして欲しい”ともし考えるようならば、Jobsの考えを全く理解していないことになる。

 Jobsの発言で一番大事なのは、”iPodの”の部分である。つまりiPodはもともとビデオを見るために開発したデバイスではないため動画機能はあくまでもおまけだと言っている訳である。つまりビデオを見るためのデバイスは別に用意するといっている訳だ。それがMacに標準搭載される機能なのか、全く新しいデバイスなのかは不明であるがQuickTimeをベースにしたシステムになることは間違いない。QuickTimeを全PCメーカーに標準搭載させる交渉が進んでいる所を見ると新しいデバイスはiTunesやQuickTimeに連動する新たなデバイスになる可能性が高くなる。

 SONYのようにVAIOだけで連動するような製品でないことは確かなのでこう言った商品で成功出来ていない国内のメーカーがこぞってすり寄ってくる可能性が高い。それが1月に発表されるかは解らないが2006年中に出てくることは間違いないだろう。

結論:今のAppleの強さは相手からすり寄ってくるまで自社技術を押しつけない所にある。Appleが自ら成功することによっておのずと自社の技術が標準となるモデルの構築に成功した訳だ。SONYのように(以前のAppleもそうだった)ケツの穴の小さいことをやっていたのでは誰もついてこない。だからSONYはデファクトでいつも松下(販売量がケタ違いだ)に勝てなかったのである。デファクトになるには技術の優位さだけでは足りないのである。

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