火曜日, 12月 13, 2005

SONYがAppleに勝てない訳

 我ながらくどいと思うのだが、再びSONYネタを...
いきなり本題に入るがSONYがAppleに勝てない理由は、Appleとの戦いをハードの戦いと勘違いしている所に根差している。なんか既に書いたような気もするがiPodが売れた理由はデザインがかっこよく、機能が優れていたからではない(機能だけなら使えるかどうかは別にして他のメーカーの方がふんだんに付いている)。簡単にいってしまえば他社とは比較にならないくらいにバカチョンだったからなのだ。それなのにSONYは今でもハードの勝負だと考えている。そうじゃないというならConnect Playerのような出来損ないのソフトを何故平気でバンドルするんだ。あれはユーザーが迷惑をするだけのソフトだ。

 ハードで比較した場合、WalkmanとiPodでは甲乙つけ難い。音質などを比べればWalkmanの方が良いだろう。しかし、iTMSとmora、iTunesとConnect Playerを比べた場合両者の差は画然としている。考える必要が無いほど当たり前に使えるツールの前には、屁理屈(どうでも良い所にこっていると言う意味)なんて何の意味も持ちはしない。Appleの現在のソフトの開発力はOSの設計から始まる長年の経験で培われてきた実績の差を示している。SONYは器械は上手に作れる(保証が切れると途端に壊れるが)が道具を作った経験がないことが敗因なのだ。

結論:Appleに対抗してハードウェアを開発する前に、Appleに対抗出来るサービスとソフトウェアを開発することがSONYにとって死活問題だ。SONYの独りよがりに付きあうほど今のユーザーは気が長くないのである。それにFMチューナを付けたってそれほど聞く訳はないしどうやって好きな曲だけエアーチェックをすると言うのだろう。要するに対象であるユーザ層が見えていないのだ。

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